情熱人インタビュー♯6 施術師 平田誉典(ひらたやすのり)さん

平田誉典(ひらたやすのり)さんは、施術を受けに来たお客様の

カラダの痛みと真摯(しんし)に日々向き合う施術師です。

 

さらに、山岳信仰の行者の修行をおこなっています。

今回は、平田さんにご自身の生き方、働き方について、お話をお伺いしました。

「将来、施術を仕事にしたい」と思っている人はもちろん、「他者に貢献する仕事がしたい」と

思っている人にも参考になるインタビューです。

 

インタビュー・文/増田正弘

 

 

—— 今の仕事(施術)を始めたきっかけは?

 

2011年の東日本大震災の際に、
「自分にも何かお役に立てることがあるのではないか」と思って、

仕事が休みの日に被災地の福島へ行き、個人的に支援活動をしていました。

 

ただ支援活動と普段の生活に落差を少しずつ感じていって、

けっこうしんどくなってしまったんです。

 

「このまま、今の勤めている会社にいて、自分はいいのか?」と

徐々に疑問を感じるようになってきました。

 

それで結局、大学卒業してから約4年間勤めた駐車場の管理会社を辞めたんです。

 

そのあと、被災地や海外で支援活動を行う社団法人に勤めることになりました。

 

その社団法人では、

「被災地の方々の疲れを癒すため、温熱療法でカラダのケアをしよう」ということになって。

そこで「お前(平田さん)も温熱療法をできないとダメだから、ちゃんと学んで、

施術ができるようにしろ!」と上司などから言われ、

それがキッカケで施術を学ぶようになりました。

 

 

——人間の疲れや痛みを癒すことに、もともと興味はあったのですか?

 

そんなになかったです。

 

でも中学生のときにサッカー部に入っていて、肉離れや膝の半月板損傷してしまったことがあって。

そのときに、怪我がなかなか治らない苛立ちを経験しました。
その経験は、いま患者さんと向き合う際に、患者さんの気持ちを理解するうえでも役立っています。

 

怪我がなかなか治らない苛立ちを自分でも経験したことが、

今の施術の仕事をやっている原動力としてあります。

 

その当時(中学生時代)、怪我を治すために近所の治療院や接骨院に行っても、

電気を患部にかけて治療が終わりだったんです。だから良くなるわけがない。

 

別に手術とかしなくても、カラダが良くなる場合が往々にしてあるんですよ。

 

たとえば、骨がずれているのに放っておいて何もケアせずにいると、

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)という

多くのおじいちゃん、おばあちゃんが悩んでいる痛みに発展してしまう危険性もあります。

 

でも、それも軽いものだったら手術をせずに施術でカラダを整えれば予防することもできます。

 

——なるほど。ところで、平田さんは山岳信仰の行者としても修行されていらっしゃるということですが、なぜ行者として修行を始めるようになったのですか?

 

行者の方との出会いがキッカケですね。

 

社団法人の温熱事業の責任者が、一般の人向けに研修会を開いたときに、

その方も研修会に参加されたのがきっかけで一緒に福島で支援活動を行うことになりました。

 

その中で日本人本来の信仰や修行について色々話しを伺っているうちに、

「自分も滝行とかしてみたいな」と思っていたんです。

 

その時から、その行者さんに声をかけて、

そこから一緒に福島で支援活動を行うことになりました。

 

しばらくして、2014年の夏に社団法人の仕事でロシアのチェルノブイリに行くことなり、

その直前に行者の方から「お山修行に行きませんか?」と誘われました。

 

チェルノブイリでは原発事故の周辺の場所にも行くことになっていて、

当然不安もありました。

 

そのため、行者さんとは、チェルノブイリから日本に帰ってきたあとに、

御山修行に参加させていただく約束をしました。

 

案の定、チェルノブイリから帰ってきたら、

すごい体調を崩してしまっていて。

 

帰国後の8月に行者さんと山へ行って修行して、

そこで自分のカラダがぼろぼろだったことが分かりました。

 

——実際に山ではどういった修行をするのですか?

 

山にいくときは3日間修行します。

 

まず滝でみそぎをして、身も心もきれいにします。

して翌日、山にのぼり修行。次の日に山から下りて来たら、最後は滝行でしめます。

 

 

——行者さんとの出会いでご自身のなかで変化はありましたか?

 

人のカラダを触る仕事をしていると、意識せずにいろいろなものをもらうというのを

知れたのが大きな変化でした。

 

もともと、私は人からいろんなものをもらいやすい体質だったんです。

 

以前は、それを分かっていなかったので。

 

被災地から帰ってきて、カラダが動けなくなってしまった経験をしたこともあったのですが、

当時は何が原因でそうなったのか分からず。

 

行者さんの話を聞いて、自分の体質を知れたのが大きいです。

 

そういうのを知らないまま放っておいたら、

いつか自分のカラダが壊れてしまう危険性があったということが分かって良かったです。

 

——人からもらうというのは、邪気のようなものですか?

 

邪気というのではなく、人間が持つ負の感情です。

 

「痛い」「つらい」などの負の感情が場合によっては、私にのってきます。

行者さんのように、修行している人は、他者の負の感情を自分の中に入れないように

意識しているようです。

 

ただ、私の場合は、滝行などで定期的に修行して浄化しないと自分のカラダが壊れてしまいます。

 

——施術をするうえで意識していることはありますか?

 

施術をするうえで、自分がフラットな状態であることを心がけています。

 

自分がフラットな状態でないと、

患者さんがどんな痛みを抱えているのかを受け止められないんです。

 

なるべく朝に水をかぶって禊ぐ(みそぐ)というのもそうですし。

 

自分の場合は先ほどもお話した通り他者の負の感情を受け取ったりするので、

自分がフラットな状態を常に保つように心がけています。

 

そうでないと、仕事だけに関わらず、本来の自分じゃない状態で、重要な場

面で誤った選択をしてしまう場合があるので。

 

——まさに施術は人間と真摯に向き合う仕事なんですね。ところで今、学校にも通われて

いるということですが、それはなぜ?

 

いまは、行者に伝わる施術をベースにしています。

 

師匠の行者さんからは、「自分の手が動くままに施術をやりなさい」と言われています。

そこで実際に、施術をした人のカラダは良くなるんです。

 

ただ、実際に患者さんのカラダが良くなる実感はあるんですけど、

なんでそうなるのかは説明ができないんです。

 

それが説明できないと結局、どんなにカラダはラクにはなっても

「なぜそうなるのか?」の説明がないと納得できない患者さんもいると思うんですよ。

 

仕事として施術をやるんだったら、なぜ痛みがなくなるのかの理論も

勉強して説明できるほうがいいのかなと思って。

 

学校では、鍼灸(はりきゅう)を学んでいます。基本的な考え方は東洋医学的な経絡(け

いらく)、経穴(けいけつ=いわゆるツボ)をベースにしています。

 

 

もともと東洋医学を勉強したいという気持ちは前からありました。

 

自分の父親が眼科医の開業医なので、家を継ぐ継がないという話もあったので。

 

僕の場合、自分の父親が眼科医なんです。

眼科も西洋医学のひとつですよね。

 

それで父の姿を見ていると、とても忙しいという事情はもちろんあったと思いますが、

「医者の不養生」を子供ながら感じていました。

 

自分の身体の管理ができていないなと思ったのです。

 

それで実際胃がんになっているんです。

その時は皆大変でした。

 

医者の父が癌になってしまったから「医学ってなんなの」と突きつけられましたよね。

 

そういう姿を見ていてたから、僕は僕なりに西洋医学の限界を感じていて。

子供として父の姿を見ていて感じるものがあったんですね。

それで自分でちょっとした東洋医学の本などを読んでいたときもありました。

 

東洋医学は、昔ながらのおばあちゃんの知恵に基づいています。

 

そういう東洋医学がそれでダメだったら次に西洋医学ではないかと。

 

そういう思いは漠然とありました。

ただ医学の道を目指そうとは親への反抗心もあってずっと避けていました。

 

——施術を極めるために、学校にも通って研鑽を積んでいらっしゃるんですね。今はどう

いう働き方をされているのですか?

 

平日の月曜日~金曜日の午前中に学校に通って、

午後はFacebookや口コミを通して自分を指名していただいたお客さんの施術を行ったり、

施術院のアルバイトで働いています。

 

——施術という仕事のやりがいはどこにありますか?

 

ひとことで言ってしまうと、人に喜んでもらえるということですかね。

 

 

 

——平田さんは施術という仕事に、自分の使命を見つけたワケですが、それを見つけるまでに努力

したと感じることはありますか?

 

それはないですね。施術の仕事に行き着いたのも流れですよね。

 

その節目節目で努力はしなくてはいけないとは思いますが、自分の場合は選択肢があらわ

れたときに、そこで自分の我だけで選んじゃうと、失敗するんです。

 

人生の選択の場面でも大事なのは、自分をフラットな状態に保つことだと思うんですよ。

そういう状態がいちばん最高の状態ではないかと。

 

感情がマイナスに傾いても、逆にプラスに傾きすぎても、

まともな判断ができないと思うんですよね。

 

目の前の事象がすごくラッキーなことでも不幸なことであっても、

「じゃあこれってなんで今、こうなっているのか」をそのまま受け取れるかどうかというのは、

自分がつねにフラットな状態でいれるかどうかにかかっています。

 

神道とかでも修行者が水かぶったりしますけど、あれってちゃんと意味あるんですよ。

水って性質的に中性じゃないですか?だからフラット。

 

酸性でもアルカリ性でもない。その水をかぶって自分もフラットな状態にする。

それが禊(みそぎ)というものだと思います。

 

物質的に見た場合にもちゃんと意味合いがある。

昔の人は、そういうのを感じていたんですね。

 

——フラットな状態を保つ。自分の使命を見つけるうえでも、とても大事なんですね。最

後にこれからの夢を教えていだだけますか?

 

歴史の教科書でも有名な弘法大師(こうぼうだいし)とかも全国つらつら歩きながら、そ

の土地で困った人を助けたりしていたんですよ。

 

僕もそういう生活ができたら面白いなと。最終目標はそこなんですよ。

流れの施術師。

 

もともと昔って按摩(あんま)さんや盲目の人たちは流れで施術をやっているんですよ。

 

流れで施術というスタイルは昔からある。

 

現代ならブログやSNSやらで全国に住んでいる方を対象に集客もできるので、

そういうスタイルが成立しうるんじゃないかなと思ってます。

 

日本だけに限らず施術で世界を歩けたら面白いんじゃないかと思います。

 

(インタビュー終わり)

 

(取材後記)

平田さんの施術は、生半可なものではありません。

実際にインタビュー取材前に僕も施術をしてもらいました。

施術中に思わず声をあげてしまうほどの痛みに襲われることもあります。

でも、施術後はまるで自分のカラダではないような

不思議な感覚になりました。

とにかくカラダの余計なチカラが抜けて、軽くなった感じがするんです。

この頃、疲れが取れないという方はぜひ一度

平田さんの施術を体験してみてください!

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平田誉典(ひらたやすのり)さんプロフィール:

「ちゃんと人を支えられる人間になりたい」と話す平田さん。

日本だけではなく、ロシアのチェルノブイリやネパールなどの海外でも

施術を行い人々のカラダを整えた経験を持ちます。

ときに他者の負の感情を受け取ってしまい苦しむこともありますが、

それでも逃げることなく真剣に他者のカラダの痛みと日々向き合い続けます。

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