情熱人インタビュー♯1 アーティスト nyaooow(にゃお)さん 

千足菜穂(ちあしなお)さんは、

nyaooow(にゃお)という名前で活動するアーティストです。

 

彼女は絵を描き、ミュージカルに出演し、写真をとり、

そして自分の考えや理念をFacebookで発信しています。

 

ひとつのジャンルにとらわれない彼女の等身大のインタビューです。

 

これから自己表現をしたいと考えている人や

まわりの目が気になって一歩が踏み出せない人は、是非お読みください!

 

インタビュー・文/増田正弘

 

 

 

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—— 幅広いジャンルで活動をされていますが、まずは活動のひとつであるミュージカル俳優としてのお話をお伺いしたいのですが、ミュージカルや演技はどういったきっかけではじめたのですか?

 

もともと小学校の学習発表会で、劇をやる機会があったんですけど、そこで主役をやって

いたりして、演じることがその時から好きでしたね。

 

生のミュージカルをはじめて見たのは、中学生のときの修学旅行で。劇団四季のマンマ・

ミーア!で圧倒されたのを覚えています。

 

そのあとは普通に高校に進学して、とくにミュージカルとの接点はなかったんです。

 

けど、高校入学後にお母さんが「地域にあるミュージカル劇団が高校生でも役者を募集し

ているみたいだよ。やってみたら?」と言ってくれて。

 

そのときは中学時代からやっていた剣道部に入部していたんですけど、「ほかになにかや

りたいことがあるかな」と自らもちょうど思っていた時期でした。

 

劇団を主催している人がお父さんの大学の後輩で知り合いだったということもあって、そ

れから高校生ミュージカル「ヒメとヒコ」というミュージカルに出演することになりました。

 

—— 普通の演劇ではなく、なぜミュージカルを選んだんですか?

 

歌うのが好きってのもあるんですけど、ミュージカルって総合芸術だなと思っています。

 

歌、お芝居、踊りなどいろいろな表現が混ざっている。

その混ざっている感が良いんですよね。まるで私みたいだなと(笑)。

 

私は「これを一番にやりたい」っていうスタンスではなくて、いろいろとあるなかで、そ

のときに自分がやりたいって思うことをやりたいんですよね。マルチ的な。

 

だから、私にとってミュージカルも絵も情報発信も表現のひとつ。

そういう自己表現をいろいろと融合させて、いけたら面白いなと思ってます。

 

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——それでは、次は自己表現のひとつである絵についてお伺いしたいのです。絵を描くようになったのは何かキッカケがあったのですか?

 

大学2年生の冬ぐらいに、人間関係やその他のことで思い悩んでいて。

いろいろうまくいかずに。

 

そのときに、自分が元気になりたいと思って、絵を描き始めました。

 

そのことを今もアドバイスをいただいている方に相談したら、

「SNSとかで描いた絵を掲載してみたら?」と言ってくれて。

 

そこから自分の描いた絵をTwitterやFacebookに載せて発信しはじめたら、

いろんな人から「私にも描いてほしい!」と言ってもらえるようになって。

それで絵を描きつづけることができたんです。

 

——ご自身から見て、自分の絵の特長ってどこにあると思いますか?

 

自分の絵について考えたことがあって、

「私の絵って、なんでぎゅっと構図がつまっているんだろうか?」と。

 

きっと本当は、ひとりがすごいイヤで、さみしがりやなんです。

 

わりにいっぱい人がいて、その人たちがみんな笑ってくれていたら、

自分も幸せなんだろうな、と心のどこかで思っていて、それが絵になっているから。

絵の構図がぎゅっと詰まっているのかなと。

 

——どの絵も笑顔が印象的ですよね?

 

なんか悲しい絵はかけなくて。

悲しい絵より、ニコニコ笑っている絵のほうが好きなんですよね。

 

——絵を描こうと思うときは、どんなときですか?

 

誰かから依頼された絵を描くのでないときは、描きたいときに描いています。

そのほうがたぶん良い絵が描けると思うので。やりたいときにやったほうが。

したくないときにやったら、したくないって思いが絵に出てしまいそうで。

 

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——どういう人に絵を見てもらいたいですか?

 

最初は、“Shiawase”ってコンセプトでやっていて。

 

私の絵を見た人が、元気に笑顔になってくれることがすごく幸せだと思っていて。

いちばん最初に絵に描いた文字がローマ字で「Shiawase」って描いたんです。

 

それから絵のコンセプトをずっと「Shiawase」にしてました。

 

見ている人が元気になってくれたら、私の絵の価値はあるのかなと。

絵の価値は見てくれた人が決めるから。

 

私の個展の会場にきて、実際に絵を見て元気になって帰る人もいれば、それを自宅に置き

たいと思って、買って帰ってくれる人もいる。

 

どっちもうれしいですよね。

 

絵が売れる売れないはどっちでもいいけど、

誰か見てくれる人がいるのってやっぱり嬉しいです。

 

見てくれなければ、絵の価値はない。

 

私が絵から良いエネルギーを発していれば誰かしら見てくれますし。

いろんな人にその良いエネルギーが伝染したらいいなと思ってます。

 

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——今まで描いてきた作品のなかで、思い入れのあるものはありますか?

 

どれも全部自分から生まれたこどもみたいな感じなので、どの作品も愛情は一緒ですね。

 

印象に残っているものをあえてあげるとすると、ある高校のバスケ部にプレゼントしたい

と依頼された色紙に描いた絵です。

今も描くときがありますがはじめの頃は、よく色紙に絵を描いていました。

 

それを見た方から「その色紙をバスケ部の生徒に渡したいから10枚描いてほしい」と依

頼を受けて。

 

それで、その色紙をバスケ部の生徒に渡したら、次の年にバスケ部の目標を

達成することができたってお話を伺って。

 

それは嬉しかったですよね。

 

——今後、描いてみたい作品はありますか?

 

おっきい絵を描きたいです。キャンバスでも壁でもいい。

いろいろな絵を描いて、自分の表現の場をつくる。

世界遺産ではないけど、自分の作品が集まった公園みたいな。

 

足を運んでくれたみんなが楽しめる場をつくるのが、

面白いかなと思ってます。

 

——今では、自分の好きっていう感情に素直に従って、自己表現を行っていますが、

最初から今のような活動ができていたわけではないですよね?

 

そうですね。

例えば高校卒業時に、進路を考えるうえで親と言い合いになったこともありますよ。

 

私は当時、ミュージカルの道や表現の道に進みたいと思っていたんですが、

親は「とりあえず大学に進学しなさい」と。

 

それで言い合いになりました。

時間がたった今なら子どもの将来を考えて言ってくれたことだと理解はできるんですが、

当時はなかなか難しかったですよね。

 

そのときは結局、親には逆らえずにとりあえず大学に進学することにしました。

 

で、実際に大学に進学して、いろいろなことが重なって大学1年生の6月から3年生の

12月まで気持ちがしずみにしずみまくって。いろいろ上手くいかないから。

その1年間ほどすごくきつかった。

 

でも、そのときにtwitterやブログなどでいろんな人や世界を知ることができたのは

大きかったですね。

「生きる世界は学校だけじゃないんだ」と思えて。

 

最終的にはストレス性の胃腸炎で、ぶったおれたんですけど。

 

そのときにいろんな世界や人を知ることができたおかげで、

「自分はずっとひとりだったんだ」と思っていたのに、

「そうじゃなかった」と思えるようになって。

 

それから自分自身がすごく変わりました。

 

——自分を表現することは昔から好きだったんですか?

 

子どものときから好きでしたね。

子どものとき、母と二人で沖縄旅行に行ったんですよ。

海がとてもキレイで小さい飛行機にのって移動したり・・・今でも印象に残ってます。

 

その旅行で母と一緒に陶芸体験をやることになって。

 

それから母が陶芸にはまって、鹿児島に引っ越ししばらく経ってから、

自宅に小屋をつくり、陶芸を焼くための釜があります。

 

母は今でも陶芸をし、作品を作っています。

 

ものを作る表現するっていうのが自然な行為だっていう環境でした。

家族そろって表現することが好きですね。

 

今でも弟は絵を描いていますし、妹はミュージカルにも出演しています。

 

以前私が小さい頃に描いた絵を見る機会があったんですが、

いま見ても「この子絵の才能あるな」と思いますもん(笑)。

 

幼稚園の頃に自分が泳いでいるを描いた絵があったんですけど、

ちゃんと自分をいろんな角度から俯瞰した絵になっていて。

小さい頃ってなかなかそんな絵書けないですよね。

 

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——絵やミュージカルに限らず、これから挑戦してみたいことはありますか?

 

バンジージャンプですね(笑)。

スリル感を味わいたいのと、自分はできるっていう自信の幅を広げたい。

今年の8月に栃木県に行って、7〜8メートルある場所から川に飛び込むというのをやって。

 

めっちゃ怖かったんですけど、やってみたら一瞬で終わって。

やればできる。飛べば大丈夫。

 

これできたら何でもできるっていう自信がほしいのかも。

うまく行くっていう。確信を強めたいのかな。

 

みんなから「大丈夫だよ、なんとかなる」と言われるけど、

自分のなかで確信が持ちきれてないのかなと。

 

そういうのを別の方法に置き換えて、自信に変えたいのかと。

これやったらなんでもできるっていう。

 

——なるほど。その挑戦を成功したあと、 nyaooowさんがどう変化するのか

興味ありますね。最後に今の活動を支える原動力を教えてください。

 

やっぱり自分の絵やお芝居を見に来てくれる人がいるってことですね。

 

いなかったらやらないですけどね。

私の表現を待ってくれている人がいるんで。だからやる。

これから私がどう変化していくんだろうって楽しみに応援してくれる人たちもいるし、

その人たちがいっぱい喜んでくれたらいいなと思ってます。

(インタビュー終わり)

 

 

(取材後記)

インタビューをさせていただいて強く感じたのは、

nyaooowさんの願いがとてもシンプルだということです。

それは「好きなことをして生きていく」。

 

正確に言い換えれば

「自分の好きな表現で生きていく」。

 

しかし、そんなシンプルな願いも世間の常識、世間の価値観などと

違うというだけで、受け入れられない人たちもいます。

 

それでも彼女は自分の願いを貫いています。

 

なぜならば、自分の好きな表現を心待ちにしてくれる人々がいるから。

そんなことを強く感じた今回のインタビューでした。

 

プロフィール:nyaooow(にゃお)さん

 

高校生3年間で役者として12公演の高校生ミュージカルの舞台に立つ。

その後も歌を続け、現在もボイストレーニングに通い、能力を磨いている。

 

絵は、大学3年生の頃から、これまで3回個展を開く。彼女の描く絵には

人を元気にさせてくれるチカラがあり、個展を心待ちにするファンも多い。

 

依頼も随時受け付けている。

 

来年3月には東京・蔵前で歌のライブを行う予定。

主に情報発信は、自身のFacebookで行っています。